コード決済の利用者は、こちらの記事(ASCII)によると1割程度。普及が遅れている背景に、対応店舗がまだまだ少ないことがあるでしょう。
そんな中、大手コンビニチェーン ファミリーマートが、2018年11月以降 コード決済に対応することを発表しました。
ファミリーマートでコード決済が可能に
これまでコンビニでのコード決済は、LAWSONが先行して実施していましたが、ここにきて3大大手のファミリーマートがサービスを本格導入することになりました(Alipay, WeChat Payは一部店舗で導入済み)。
使用できるサービスは以下の通り。※AlipayとWeChat Payは2019年1月下旬目処で開始。
- d払い
- LINE Pay
- PayPay
- 楽天Pay
- Alipay
- WeChat Pay
「PayPay」はLAWSONに先んじて、初めてコンビニで導入されることになりました。「ヤフーのコード決済サービス『PayPay』がリリース 他サービスと比較」で、LAWSONが導入するのは時間の問題~、のようなことを書いていましたが、まさかファミリーマートが先に導入するとは…。
Origami Payは現段階では対象外なんですね。先日LAWSONで導入されるにあたり、大々的なキャンペーンを実施していました。なかなかコンビニでの支払いに採用されることは難しいのでしょうか。(Alipayが使用できるため、業務提携で双方向に利用可能なOrigami Payは一応支払いできる?サービス開始後 確認してみます)
コード決済の比較
ポイント還元率
- 楽天Pay:通常0.5%相当。支払い方法が楽天カードで、1.5%相当になる。
- LINE Pay:ランクにより変動。最低ランクで0.5%相当。期間限定で+3%付与。
- d払い:0.5%相当
- Origami Pay:ポイント還元はなし。店舗独自の割引
- PayPay:0.5%相当
ポイント還元率だけを見ると、最高ランクで驚異の5%還元(期間限定)のLINE Payが頭一つ飛び抜けています。LINEのランク制度は以下でまとめています。
基本還元率はいずれも0.5%ですね。LINE Payは期間限定の高還元率で、ユーザー囲い込みのスタートダッシュをかけています。
決済手数料
日本でクレジットカード使用率が低いのは、小規模店舗が決済手数料を嫌って導入していないことも一因です。キャッシュレス社会の浸透のためには、店舗側の参加は不可欠ですね。
- 楽天Pay:決済手数料 3.24%
- LINE Pay:最大3年間、決済手数料0円
- d払い:(見つけられませんでした)
- Origami Pay:決済手数料 3.25%
- PayPay : 3年間は決済手数料0円。以降 有償化可能性有
LINE Pay、さらには後発サービスPayPayが最大3年間無料としています。
セブンイレブンは?
LAWSON,ファミリーマートがコード決済導入に積極的な中、3大大手のセブンイレブンはどうするのでしょうか。
セブンイレブンは、独自の決済サービス「7Pay(セブンペイ)」を2019年よりサービス開始予定です。先立ち 子会社「株式会社セブン・ペイ」を2018年6月に設立しています(ニュースリリース)。
セブンイレブン・ホールディングスと言えば、既に大量ユーザーを抱える電子マネーnanaco。7Payと何らかの相互サービスを実施するのではないでしょうか。
7Payは、今のところ「スマホ決済サービス」とのみ発表されています。仮にコード決済である場合、7Pay以外のコード決済サービスがセブンイレブンで利用開始されるのは、7Payと同時 or 以降になるものと予想します。
まとめ
ファミリーマートでコード決済が対応されます。コンビニで対応されると、使用できる機会が一気に増えますね。
コード決済は支払い法をカードに設定することで、ポイント二重取りができるため 積極的に使用していきたいです。
コンビニ業界も、銀行や無人レジシステム など フィンテックに注力しています。全世代が利用するコンビニから、キャッシュレス経済は普及するのかもしれません。