小説を声優が音声化 音声インプットのススメ『Writone』

 

先日の記事で、audiobook.jp の「極上 voice メソッド」に触れました。声優の方がビジネス書を音読するサービスで、主に女性顧客の獲得に繋がっています。

audibleでも朗読される声優を全面に打ち出す広告を展開しており、「オーディオブック x 人気声優の音声化」は今のトレンドのようです。

そんな中 2018年10月2日より、『Writone』というサービスがリリースされました。

非常に面白い仕組みでしたので、ご紹介させて頂きます。

『Writone』とは?

WritoneはLyactgaによって運営されており、声優による小説の”音声化”が提供されるサービスです。

これだけでは前述のオーディオブックに他ありませんが、Writone が面白いのは「誰でも小説を音声化」できる点です。

こちらの模式図がわかりやすかったので引用させて頂きます。

つまり、1つの作品に対して、複数の声優の音声化が存在し得ます。

同じ作品でも読み手によって、全く異なる雰囲気になります。実際に聴き比べてみましたが、かなり感情を込める方,淡々と読み進める方など、個性が出て面白いですね。

作品の値段は 声優の方が設定でき、80%が声優,20%が作家に分配されるようです。

 

日本人は小説が好き?

誰でも小説を投稿できる『小説家になろう』をご存知の方も多いでしょう。

「君の膵臓をたべたい」や異世界系の小説が有名ですね。「なろう系」という単語も生み出しました。最近では、三億円事件の犯人を自称する人物による手記が話題です。

「小説家になろう」は、日本で約20番目のアクセス数を誇っており(食べログや、2ちゃんねる *現5chより上位)、大変な人気ぶりです。

活字離れが叫ばれて久しいですが、このデータを見ると日本人は小説が好きみたいですね。

 

声優の飽和の現状

声優学校を卒業しても、全員が声優になれるわけではありません。仮になれたとしても声優一本で生活できる方は、ほんの一握りでしょう。

「声」を供給する媒体がそれほど多くないことが要因の一つと言われます。また、製作者側もある程度 知名度がある方を起用したいのは当然で、新規で参入していくにはパイが少なすぎます。

そんな現状に対し、声優が活躍する機会がWritoneでは提供されています。

声優自身が価格を設定できる点も良いですね。人気声優になれば、マネタイズも可能でしょう。

経済基盤が確立されれば、自身の能力を高めることに時間を費やせます。自身のやりたいこと,能力を活かせれば、それが最良ですね。

 

作品の入口の多様化

Writoneでは、作家,ジャンルの他に、声優から作品に入ることもあり得ます。

フォローしている声優が音声化した作品を聴いてみよう」今までになかった導入線ではないでしょうか。

「個人が作品を発表」・「個人がファンを獲得」をうまく組み合わせたサービスのように思います。やはり時代はファンベースなんでしょうか。

 

 

まとめ

声優による小説の音声化「Writone」をご紹介しました。

スタートアップは数あれど、これまでにない毛色を感じました。今後の展開が楽しみです!

人気声優の方が参加すれば、サービスが発奮するかもしれませんね。(却って人気が偏るから良くないのかな?)

Writoneでは小説という媒体に対して、「」が付与されました。

他にも挿絵を提供する絵師の方、BGMを提供するサウンドクリエイター、映像クリエイター 等々メディアミックスも面白いかもしれませんね。