無料でお金に関する相談ができる「おかねアンサー」が、9月3日からサービス開始されました。無料という言葉に惹かれ、早速サービスを試してみました。
目次
『おかねアンサー』とは?
セオリアが9月3日に正式リリースした「おかねアンサー」は、お金に関する専門家への無料相談サービスだ。一般消費者からの相談に専門家が回答。フィナンシャルプランナーや、税理士、社労士、司法書士など士業の専門家のほか、企業勤めの証券アナリストなども回答者として参加するという。
回答ジャンルには「家計」から「保険」「資産運用」「不動産・住宅ローン」「老後・年金」「税金」などのほか、今、注目度が高い「仮想通貨」もあり、お金に関する相談を幅広く受け付ける。
ーTechCrunch Japanより(家計から仮想通貨まで、お金の専門家に無料で相談できる「おかねアンサー」正式リリース)
最近TVCMで「ほけんの窓口」「保険ビュッフェ」などのFP相談サービスをよく見かけます。お金は知人・友人に相談しづらいジャンルで、仕組みも複雑なため、需要が根強いサービスなのでしょう。
おかねアンサーで相談できるジャンルは「家計・贈与」「保険」「不動産・住宅ローン」「資産運用・投資」「相続・贈与」「老後・年金」「税金」「ローン・キャッシング」「借金・債務整理」「仮想通貨・ビットコイン」「クレジットカード」と、お金に関する事柄がほぼ網羅されています。
回答者の方は、FP(ファイナンシャルプランナー),社労士,税理士,司法書士の方などが担当されているようです。
ちなみに管理人が質問したときには、複数名のFPの方に回答頂きました。
質問はどうやる?
はじめに会員登録が必要です。メールアドレスとパスワードを登録し、会員となります。
会員となった後は、無料・回数無制限で質問ができます。また他の人の質問と回答を閲覧することが可能となります。
最初は他の人の質問を見て、どのように質問するかを参考にすると良いでしょう。
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いよいよ質問です。最初に質問のカテゴリを選択します。
次に質問内容の入力です。相談内容は50文字,タイトルを10文字 最低でも入力する必要があります。注意書きにもありますが、全員が閲覧できるため 具体的な商品名や個人を特定できる情報の入力には注意です。
回答者の方が回答しやすいように「何を聞きたいか」「何に迷っているか」を具体的に記述しましょう。
タイトルは、何についての質問かがわかりやすいように入力したほうが良いでしょう。回答者は最初にタイトルを見て内容を確認します。そのため単に「保険について」よりは、「30代夫婦の医療保険について」等とタイトルにした方がわかりやすいです。
おかねアンサーを利用する上で注意点は?
会員は自由に回答を閲覧できます。そのため個人を特定できる情報には注意しましょう。
逆に言うと、回答者も限られた情報を元に回答することになります。質問の記載の仕方にもよりますが、提示された回答は質問者の非公開,未記載の情報が考慮されていない可能性もあります。
利用規約にある通り、会員が実際にどう行動するかは自己責任となります。不利益・損失を被っても、おかねアンサー側は責任を負いません。そのことを十分に認識した上で、回答を参考にしましょう。
ほけんの窓口や、実際にFP・税理士に会って相談する前に、前知識として相談しておく、という使い方も良いかも知れませねんね。複数の方の意見が共通していれば、おそらく正しい回答と判断がつきます。
早速利用してみました
回答が早い!
質問して2時間後には2名の方から回答がついていました。まだサービス開始当初で、質問者が少なかったことも影響しているとは思いますが、このスピード感には驚きました。
ちなみに回答がついたら、登録してあるメールアドレスに通知が来るため見逃す心配はありません。
質問と回答を読んでいるだけでも、ためになる
他の人の質問と回答を読んでいるだけでもためになります。全く知らない仕組みが提示されていたり、思いもよらない解決策があったりと、勉強になりますね。
質問したいことがない方も、会員登録だけして他の人のQ&Aを眺めてみてはいかがでしょうか。資本主義の社会でお金に関する知識をつけて困ることはありません!!
収益モデルは?
おかねアンサーはどのように収益化を図っているのでしょうか。
ある程度の回答者を常時確保しておく必要があるため、人件費も馬鹿にならないはず、、と思って調べていると記事に記載がありました。
・金融関連企業への送客などで収益を確保
ー日本経済新聞「セオリア、お金の悩みを無料で相談」
・アスクドクターズや弁護士ドットコムのような個人課金(既存のQ&A閲覧への課金)や事業者への広告、ユーザーと専門家との面談のマッチングで相談1回につき手数料を取るなど、いくつかの方法を検討しているそうだ。
ーTechCrunch Japan(家計から仮想通貨まで、お金の専門家に無料で相談できる「おかねアンサー」正式リリース)
投資関連の質問から実際の証券会社紹介、相談者とのマッチングといった紹介による収益化。また課金コンテンツの制作を狙っているようですね。今は採算度外視で会員を集めているところなのでしょう。
Q&Aが充実してくると、年齢,家族構成,収入に紐付けられた、お金に関する疑問,質問、といった金融機関からすると喉から手が出るほど欲しいデータが得られます。記事にも以下の記載がありました。
コンテンツテキストを学習データとして取り込み、自動回答や提案をすることも可能になるのではないかとみている。どういう悩みにはどう回答するとよいのか、Q&Aをデータベースから作っていくことで、AIで何かできるのではないかと考えている。
金融商品は複雑でわかりづらい という悩みに対して、データを元に商品を提案できることは、かなり有力な収益法のように思えます。
まとめ
無料でお金の相談ができる「おかねアンサー」を利用してみました。
お金は個人に依存して最適な回答が変わります。ネット上の情報は 対象をかなり一般化しているため、自分の置かれている状況には合わない可能性もあります。
自分に合った回答を得るためには、直接相談することが一番だと感じました。
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↓の本がお金の基礎知識をつける上でオススメです。FP試験の教科書で、一般知識がわかりやすく まとめられています。