動画の視聴者数、サイトのPV数を多くしたい…自分のコンテンツをたくさんの人に見てほしい。これはコンテンツを提供する側の共通の願いです。
では、人が興味をもつコンテンツとは一体何なのでしょうか。
本記事では、ダオ・グエン氏による「コンテンツを流行らせる要素とは?」をご紹介します。これを見れば、意図的にバズりを生み出せる?
概要
社内でオフィスにヤギを連れてくるイタズラを配信した話が最初に取り上げられています。(オフィスにヤギ!?スケールが大きいですね(笑))。内輪でのサプライズなので視聴者数に期待していなかったのですが、最終的には9万人以上の視聴者を獲得したそうです。どうして こんなにも多くの人がこの配信に惹かれたのでしょう。
寄せられたコメントを分析すると、視聴者が「共通の期待」に参加していたからと考えられました。確かにイタズラをかけられた人の反応が見たくなりますね。
この仮説を検証するために、今度はスイカが爆発するまで 輪ゴムを巻きつけるライブ動画を配信したところ、80万人の視聴者を獲得できたのでした。
〇〇をやってみた系の動画が人気なのも、同じ心理作用が働くのでしょう。これから突拍子もないことが起こるぞ!という期待感で、ついつい最後まで見てしまいます。
「コンテンツを流行らせる方法」。グエン氏によると、この質問がそもそも見当はずれだと言います。内容が重要なのではなく、コンテンツの受け手が何を考えるかが肝心のようです。
職場のイタズラ,食べ物,動物,まとめ記事…などのテーマ、動画の長さが15分,画像が15枚,2000ワード…などの形式で、メタデータを考えるのでなく、コンテンツがユーザーの生活にどのような役割を果たすのか を考えると述べられています。
この考えに沿ってコンテンツを分類したものを「文化地図」と名付けたそうです。
分類項目にはユーモア,自己表現,何かの手助けになる,何かの感情を生む、といった例が挙げられています。
コンテンツの受け手に、自分のコンテンツがどう役立つか。これを深く理解できれば受け手に合ったコンテンツを作れ、受け手の心に響くとして発表はまとめられています。
レシピに関する例が挙げられていました。レシピの通常の役割はもちろん献立を何にするかです。しかし これを逆に、役割から考えてみたといいます。絆を深めることをテーマとし、誰かとお菓子作りをする・難しいことに挑戦する、の2つを取り入れたレシピにしたのです。
完成した「最高のチョコレート・ブラウニー」はユーザーに友人と一緒に試してみよう と想起させ、お菓子作りで絆を深めるコンテンツとして成功したのでした。
ユーザーのニーズ2.0
ユーザーが欲しいものを提供する。どの企業でも行っていることであり、マーケティングに非常に重きが置かれています。
グオン氏が述べるコンテンツのニーズは、ユーザーが直接欲しいものではなく「ユーザーがそれを得てどう活用するか」です。
若い女性がSNSで自己表現をする、これを提供する媒体がインスタグラムですね。インスタグラム単体では写真に重きを置いたSNSと言えますが、ユーザーのニーズにぴったりと嵌り大流行しました。それに付随して、インスタ映え・SNS映えする食べ物も人気となっています
Vtuberは、3Dモデリングなどをアバターとして動画配信しています。顔出しに抵抗のある日本人にマッチした表現者です。Vtuberをやってみたいというユーザーのために、誰でも簡単に3Dモデルを作製できるサービスが盛況ですね。ここでのニーズはあくまで、「ネットでの自己表現」なことが重要です。
このブログは、「少し自分の生活を変えてみたい」というニーズにマッチするよう発信しています。読書記事は、何か本を読んでみたい という方に興味を持ってもらえるように、あらゆるジャンルの入門書を多く取り上げています。また日記の書き方のようなライフハック記事も投稿しています。
目論見通りいっているか、今のところはわかりません。ユーザーのニーズ2.0はシーズと階層が異なりますので、意図していない方向でバズるかもしれません。そうなったら、ブログの方針を大きく変えることもあるでしょう(笑)。