独創的な人々の驚くべき習慣(TED)

 

 

独創的なアイデアを生み出す人々は何を実践しているのでしょうか。

アダム・クラフトは「オリジナルな人」を研究していく中で、彼らがもつ習慣を見出したと言います。

物事は先延ばしにしよう

先延ばし=悪 は我々の共通認識のように思います。

但し ここで言う先延ばしは「最後までやらないこと」ではありません。最後までやらないことは、ひたすらサボっているだけとバッサリ切り捨てられています。


オリジナルな人は、「すぐにやる人」でなければ「最後までやらない人」でもなく、その中間に「適度に先延ばしにする人」だとアダムは言います。

最後までやらない人は まだしも、「すぐやる人」も良くないというのは直感に反しますね。

仕事ではよく 即効性が尊ばれ、”遅く完璧にやる人” よりも “中途半端でもすぐやること”の重要性が説かれたりもします。

講演者のアダムも、自身を「すぐやる人」にカテゴライズしています。が、自身を分析し、すぐやる人は常に締切の不安を感じ、独創的なアイデアを見いだせないと言います。


では、なぜ 適度に先延ばしにする人が オリジナルな人なんでしょう。

それは、先延ばしにしている期間、常に頭のどこかで様々なアイデアを巡らせる時間ができ、予期せぬ飛躍が可能になるから だそうです。

確かに難題に直面したとき、入浴中,就寝前に 解決策が思い浮かぶときが多いです。三上は、ある程度アイデアを練った上で 思考が頭の中にあることが前提ですしね。

 

適度に先延ばしにする人、というより アイデアを煮詰める人 と言ったほうが正確かもしれませんね。


GoogleやFacebookの例にも触れていました。

彼らの事業は決して最先端ではありませんでした。すでにYahoo!やMyspaceのような先駆者がいるにも関わらず 大成功を収めています。実際 市場開拓者より後発企業の方が、失敗率が格段に低いそうです。

独創的になるには一番乗りである必要はなく、後発ながら違い,優位性を提示できれば問題ありません。

当ブログで多く取り上げているコード決済についても、後発のPayPayが 積極的な還元サービスでユーザー獲得戦略を打ち出しました。正直ユーザー側から見れば、コード決済そのものに相違点は見出しづらく、還元率,採用店舗数でしか比較できません。

コード決済利用ユーザーが伸び悩んでいる状況をみて、ユーザー訴求力の強い大胆なポイント還元戦略を打ち出したPayPayは見事と言うしかありません。※その後のクレカ不正利用問題で少し興が削がれてしまいましたが。

 

良い選択肢を探せる人

自ら率先して、既存のものを疑い より良い選択肢を探せる人」です。

アダムの例示では、ウェブブラウザについて触れられていました。IE,Safariを使用している人達に比べ、Firefox,Chromeの利用者の方が仕事の貢献度が高いそうです。

もちろん それぞれの利用者で知識,技術レベルに違いはありません。重要なのは初期設定を疑い、より良い選択肢を探せる点にあります。※Firefox,Chromeがデフォルトブラウザに比べて優秀かどうかは、ここでは問題としません。


格安スマホを頑なに拒む人に理由を聞いてみると、「何か面倒そうだから」と返ってくることがあります。

彼らはキャリアのプランと格安スマホのプラン、そして現在の自分の使用状況に合っているかを検証しない内から選択をやめているのです。

同様の事柄は、確定拠出年金,ふるさと納税でも言えるかもしれません。もちろん これらの制度が全ての人に対してお得に働く訳ではありませんが、既存の状況を疑い、新しい選択肢を常に探すことが重要です。

TV番組で あるタレントが お得情報をこれまで知らなかった状況に対し、「何で誰も教えてくれなかったの?」とコメントしていました。

選択しない人は、情報は誰かが親切に教えてくれるものだと考えているのかもしれません。そうではなく、少しでも疑問を持ったり 興味をもったら、まずは調べてみることが大切でしょう。

と 偉そうなことを言っていますが、私自身も運動不足を痛感しつつ、近所のプール,ジム情報を全く調べずにいます…。”対象物に興味を持てる”ことも大いに影響するのかもしれません。

 

独創性は失敗の上にある

これは日本人にも馴染み深いですね。「失敗は成功の母

大量に作り 失敗すればするほど、独創性なものを生み出す可能性が高まります。

失敗を恐れない人などいません。というのも失敗すると取り返せないことが多いからです。無謀につっこみ、リスク管理せずに失敗することは自己責任と揶揄されるでしょう。

しかし失敗を恥ずかしい と思いチャレンジしないより、勿体無いことはありません。

お年寄りが人生でもっとも後悔しているのは、挑戦しなかった ことだと言います。

月並みな言い方になりますが、常に”今”が人生でもっとも若い。いつでも遅すぎるということはありません。

 

まとめ

講演中では変わった言い回しとなっていますが、要はオリジナルな人とは「アイデアを煮詰め、現状に満足せず、失敗を恐れずチャレンジできる人」ということでしょう。

よく言われているにも関わらず、中々実践できないのが人の常。急に全てを変えようとしてもうまくいきません。少しずつ新しいことにチャレンジしていきましょう。

私は この記事を書いている最中に、筋トレアプリをインストールしました笑