『感情認識AI』を試してみる

 

ユーザーローカルから、『感情認識AI』がWeb上で公開されました。

同じくユーザーローカルから提供されている「文章の自動要約ツール」についても、以前記事にしています。

 

感情認識AIを使ってみる

公式サイト

さっそく いくつかの文章で試してみました。

ニュース記事

2018年海外の10大ニュース」(読売新聞)から いくつかピックアップしてみます。


タイ北部チェンライのタムルアン洞窟に閉じ込められていた地元サッカークラブの少年12人と男性コーチの計13人の救出が7月10日、完了した。遭難から18日目で全員が生還を果たした。

やはり、事象説明だけでは感情が判別できないようです。


トランプ氏は来年1~2月に2回目の会談を開きたい考えだが、実現するかどうかは不透明だ。2回目の会談では非核化の具体的な成果が初回会談以上に求められる。非核化プロセスの先行実施を求める米国と、制裁解除などの見返りを求める北朝鮮との駆け引きは、さらに激しくなりそうだ。

記者の心象が含まれた記事では、感情が出ますね。

 

Twitter

適当に目に入ったツイートから。



 

小説の一節

メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。


吾輩は猫である。名前はまだ無い。

短い文章ながら、中々感情豊かですね。

 

所感

どういう仕組なんでしょうか。

単語が持つ属性から感情を読み取る仕組みはいくつかのサービスで見られます。しかし、それだけでは「吾輩は猫である」の感情解析の説明がつきません。

文章全体、あるいは言葉間の繋がりで総合的に解析しているのでしょうか。少し調べてみると、「文字の並び方のパターンや文末の細かなニュアンス表現から感情を読み取る」とありました。


単語だけでなく、文章全体を使った解析技術は面白いですね。元の教師データに何を使用しているのかも気になるところです。