TVCMで見かける携帯プランを調べてみました【ドコモ 1,980円,au ゼロ学割】

 

TVCMは限られた時間の中でインパクトを残さなければならず、『無料,格安』などのキャッチーなコピーで印象付けます。

しかし詳細を見てみると、適用条件が難しかったり、期間限定サービスの場合も多いです。

そこでドコモauLINE楽天それぞれについて、2018年12月TVCMでよく見かける携帯プランを、自分の整理も兼ねて調べてみました。


今回は前編として、ドコモの月額1,980円、auのゼロ学割を記事にしてみます。

※後編では本田翼さんのCMで話題のLINEモバイル(300円/月)と、ローラさんを起用した楽天スーパーホーダイ(1,480円/月)を説明します。

ドコモ 月額1,980円

一休さんのCMでお馴染みの、月額1,980円公式サイト)。一休さんのテーマソングが頭に残り、TVを見ている方なら一度はご覧になったことがあるでしょう。

そんな月額1,980円が適用される条件は以下の通りです。

  1. 代表回線の契約期間が15年以上
  2. 家族3人のデータ使用量が5GB未満
  3. 全員がdocomo with対象端末を使用する
  4. シンプルプラン(2年定期契約)
  5. ベーシックシェアパック
  6. 端末購入補助は利用不可

結論から言うと、確かに条件次第で一人あたり1,980円は達成可能です。しかし、達成はかなり難しいでしょう。

ちなみに「月額1,980円」というプランがある訳ではなく、上記の条件を満たすと 最低月額支払いが1,980円になります。

ひとつひとつ見ていきましょう。

そもそも ひとりでは無理

正確には、ひとりでは条件をクリアしても最低月額2,480円となります。他条件は3人の場合と同じです(後述)。

 

代表回線の契約期間が15年以上

昔からドコモ一筋の方なら問題ないです。他社からCMを見て乗り換えようとしても、ここが関門になりますね。

ただ 家族に1人でもドコモ長期契約者がいれば問題ないため、心当たりのある方は確認してみましょう。

 

家族3人のデータ使用量が5GB未満

個人的にもっとも厳しい条件かと思います。

1人ならともかく全員で5GB以下ですので、各々がメール,LINE,ニュースサイト程度しかネット接続しない or 誰かが家Wi-fi中心 でないと達成は厳しいでしょう。

 

全員がdocomo with対象端末を使用する

docomo withは、対象端末を購入・使用することで 毎月1,500円の割引が受けられるプランです。この手のプランにありがちな期間限定ではなく、対象機種を継続使用する限りずっと割引の恩恵を受けられます。

なお 後述の「端末購入補助は利用不可」に関連し、端末を一括購入する必要があります。

使用端末に拘りがある方には鬱陶しい条件ですね。docomo with対象端末は、お世辞にも人気端末と言えず、数年前の機種も入っています(iOSにいたっては、2018年12月現在iPhone6Sのみ)。各端末詳細は以下の公式サイトをご参照ください。

Andoroid端末
iOS端末

おそらくは在庫処分を兼ねているのでしょう。

 

シンプルプラン(2年定期契約)

2年定期契約かつ、無料通話のないシングルプランを選択する必要があります。(※家族内国内通話は無料)

現実的には、カケホーダイライトプラン or カケホーダイプランを選択する方も多いでしょうか。

ただ通話は一切せず、LINEなどを中心に使用する場合は問題ないとも言えます(※その場合はもちろん別途通信量が発生します)。

 

ベーシックシェアパック

通信量に応じて料金が変化し、家族でパケットを分け合えるベーシックシェアパック。

これが必要条件月額5GB以下の要因となっています。

 

端末購入補助は利用不可

月々サポートおよび端末購入サポートは利用できません。

つまり、予期せぬ故障トラブルには自己責任で対応する必要があります。補助を付けている方は少ないかもしれません。ここは好みでしょうか。

端末購入サポートも利用できないため、上述の通り端末を初回一括購入する必要があります。

 

所感

ドコモが大々的にCMを打っている割には、達成は難しいと言わざるを得ません。

複数持ちでのドコモ端末利用に適用、が考えられるでしょうか。

 

au ゼロ学割

お馴染みの三太郎と、神木隆之介さん扮する 意識高すぎ高杉くんのコラボCMで話題の au ゼロ学割公式サイト)。

かいつまんで説明すると、以下の条件を達成すると、auピタットプランの月額利用料が3ヶ月間1,980円割引きされ、月額料金が0円となります。

  1. 契約者が25歳以下
  2. 契約者が2年契約で「auピタットプラン(スーパーカケホ)」(,スマホ応援割)に加入
  3. auスマートバリューに申込む
  4. データ使用量が1GB未満
  5. 受付期間:2018年12月1日~2019年5月31日

 

ひとつひとつ見ていきましょう。

契約者が25歳以下

学割と銘打っているため、年齢制限は当然ですね。

 

契約者が2年契約で「auピタットプラン(スーパーカケホ)」(,スマホ応援割)に加入

機種変更,新規契約と同時に、「auピタットプラン(スーパーカケホ)」に加入する必要があります。

auピタットプラン(スーパーカケホ)の料金は、データ使用量~1GBで月額3,480円(2年契約時)です。

結論から言うと、他条件が適用されることで 月額3,480円⇨月額1,980円となり、最終的にゼロ学割で1,980円割り引かれることで、月額0円となります。

したがってauピタットプラン(カケホ)とauフラットプランを使用する場合は、0円は達成不可です。
※それぞれのプランの最低料金からゼロ学割1,980円を差し引いても0円にはならないため。
※但し0円にならずとも、割引の恩恵は受けられます。


「auピタットプラン/auフラットプラン」に加入することで、スマホ応援割公式サイト)が適用されます。

スマホ応援割では、1年の間 1,000円/月割引されます。したがって、月額料金は2年目以降+1,000円となります。


ちなみにauピタットプランには、シンプル(無料通話がない)もありますが、ゼロ学割適用外です。

 

auスマートバリューに申込む

「auスマートバリュー(公式サイト)」とは、携帯と auひかりなどの固定通信サービス/auスマートポート をセットで利用する場合の割引サービスです。

auピタットプラン(スーパーカケホ/カケホ)に対して、通信量が~2GBの場合は永年500円/月割引が適用されます。

個人的に、条件達成を難しくさせる一因だと思います。auで通信サービスを固める世帯以外には適用が難しいでしょう。

 

データ使用量が1GB未満

auピタットプラン(スーパーカケホ)の料金を最低にするためには、データ使用量を~1GB/月に抑える必要があります。

 

受付期間:2018年12月1日~2019年5月31日

約半年の期間限定サービスとなります。

 

ゼロ学割 まとめ

かなりややこしいですが、auゼロ学割とは、

・2年契約のauピタットプラン(スーパーカケホ)で通信料~1GBで、月額3,480円
・スマホ応援割で1年間 月額1,000円割引
・auスマートバリューに加入で、永年 月額500円割引

月額1,980円

ここから auゼロ学割で3ヶ月間、月額1,980円割引されて 0円となります。

したがって上記条件を満たしても、4ヶ月目からは月額1,980円、さらに2年目からはスマホ応援割がなくなり月額2,980円となる点に注意です。

なおauピタットプラン(カケホ),auフラットプランの場合、各種割引率が異なり0円にはなりません(※割引の恩恵は受けられます)。


またゼロ学割契約者の家族が、契約者と家族割を組んでいると、同様に3ヶ月間ゼロ学割の恩恵を受けることができます。詳細は公式サイトを確認してください。

 

所感

auスマートバリュー通信量~1GB/月が、条件達成を難しくさせています。

正直3ヶ月間の割引のために、スマートバリューに無理に加入するメリットはないと思います。

ただドコモ 1,980円のように、docomo with端末で縛られることはないため、その辺りは好印象です。

 

まとめ

自分で調べてみて、改めて携帯大手3社のプランの複雑さを痛感しました。。

この上さらに、各種保証サービス,コンテンツサービス(1ヶ月後でないと解約できない仕様)等と、この手のサービスに疎い方には調べるのも一苦労でしょう。

総務省のお咎めが入るのも納得です。

今回調べたプラン自体も、そこまで魅力的なものとは思えません。大々的なキャンペーンには どういった意図があるのでしょうか。