これぞ集大成『R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』

 

ロックマン 30周年 & ロックマンX 25周年 おめでとうございます!

ロックマンの世界観とデザインが昔から大好きでした。(正直ゲームは下手で、自力でワイリーを倒したのは7くらいですが。。)今でも寝る前の空想で、ボスの弱点武器の順に脳内でステージを駆けています。個人的にはロックマンXシリーズの硬派な世界観と、動植物をモチーフとした8ボスが大好物です!「知性の輝き シャイニング・ホタルニクス」。か、かっこいい…!!!

本記事では、2008年 ロックマン20周年に発売されたオフィシャル資料集である、『R20』の魅力を改めてご紹介したいと思います。

圧倒的なイラスト掲載数

ロックマンと8ボスはもちろん、コンセプトアート,集合絵,はたまたMEGA MANに至るまで、シリーズ作品が一通り網羅されています。そのボリュームは圧巻で電話帳程度の厚さがあり、この記事を書くために机の上で開いているのが大変でした…笑。「きみは、ゆくえふめいになっていた マックじゃないか。」でお馴染みのマックも、バッチリ掲載されていますよ!

「ギャラリー」は必見ですね。集合絵や貴重なファンクラブ会報用の絵が、惜しみなく掲載されています。ロックマンに限りませんが、集合絵のプレミア感というか、敵味方関係ない仲良し感が良いですよね。

MEGA MANはリアルテイストのDr.ワイリーが堪りません。ある意味シリーズの悪役にふさわしい(?)大物感がありますよ!ただ「MEGA MAN 2」(欧州版「ロックマン2」)パッケージイラスト原画は、何から何まで違いませんか!青眼の白龍みたいなドラゴンやら深海魚みたいな奴やら、こんなのゲーム中に出てきましたっけ??(お持ちの方は、是非241ページを確認してみてください)

ニッチなところですが、シリーズを通してワイリー城のデザインが好きです。ドクロベエ様もびっくりのドクロをあしらった一貫したデザインには、ワイリーの並々ならぬこだわりを感じます。個人的にはロックマン2のようなシンプルな外観も好きですが、ロックマンワールド3のように、(機能上とくに意味はないであろう)爪なんかがついたゴテゴテしているのが好みですね!

ここでしか読めない開発者のコメント

本書では、開発者やデザイナーの方がイラストに添える形でコメントを寄せています。制作側の裏話は興味深いです。

例えばXの「スティング・カメリーオ」。シリーズ内でも屈指の強敵ですが、彼の姿を消すエフェクトはプラグラマー側から提示されたアイデアとのことです。カメレオンの特性をうまくゲーム上で再現したこの表現は、SFCでグラフィック表現が向上したために実現できたアイデアのようです。


他にも、Xシリーズ8ボスの命名について挙げられていました。英語が日本でもよく知られていれば良いのですが、「ムカデ」の centipede のように馴染みのない動植物は難しい。結局ムカデは、X2の「マグネ・ヒャクレッガー」となったのです。ヒャク/レッガー=百足=ムカデ。発想が天才のそれだ…!

ここで、Xシリーズ 8ボス「名前にモチーフとなる動植物の英語表記を使っていないボス、個人的好きなランキング」を発表します!

  • 第5位  ヘルライド・イノブスキー
    X7からエントリー、モチーフはイノシシ。暴走の特性を表現した疾走感のある名前がグッド!
  • 第4位  スプラッシュ・ウオフライ
    同じくX7より。モチーフはトビウオとテッポウウオ。スプラッシュの爽快なイメージと、ウオフライのどこか間抜けな響きが、彼の狡猾さを表している!
  • 第3位  ウィンド・カラスティング
    またまたX7より。「クロウ」も一般的ですが、烏天狗のイメージが入っているので、日本語表記で良かったと思います。「黒翼の好敵手」もシビレルぜ!
  • 第2位  シャイニング・ホタルニクス
    X5。ホタル。声に出して読みたい日本語「知性の輝き シャイニング・ホタルニクス」。
  • 第1位  バーン・コケコッカー
    X8より。モチーフはニワトリ。まさかの鳴き声からの命名!(海外ではBurn・Rooster(雄鶏)とそのまんま)コケコッコーではなく、コケコッカー!「灼熱の鶏冠」の二つ名もカッコいい!「あーっはっはっはっはっはっ!!」の断末魔も印象深い。
  • おまけ  ゴッドカルマシーン・O・イナリー 
    X3に登場する組織ナイトメア・ポリス、ヴァジュリーラFFとマンダレーラBBが合体した姿。お稲荷さん。ゴッド+カルマ+マシン+お稲荷 とこれでもかと詰め込んだ名前と、デザインのゴテゴテしさで、8ボスではないが特別選出!

まとめ

途中 書籍紹介の本筋から外れてしまいました…。が、ロックマンシリーズの魅力を少しでもお伝えできれば幸いです。シリーズファンのみならず、イラスト集としても非常に面白いので是非ご覧になってみてください!

おまけ:25周年に発売された『R20+5』。私は残念ながら所有しておらず、現在は絶版で悲しい思いをしていまいたが、30周年記念でまさかの復刻!この機会に手に入れたいと思います!(ロックマンシリーズ公式サイトより:画集「R20+5 ロックマン& ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス」が奇跡の大復刻!! )